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今回はネジ山を加工するタップの解説です。
2025.06.21
穴の内側の雌ネジを加工する刃物、「タップ」についてのウンチクです。
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加工機能による区別について
加工方法が主に以下の2種2タイプに分かれます。
・ネジ山の形成方法が2通り
1 切削加工・・・
一般になじみがある加工タイプです。
穴の内側をらせん状に削り、雌ネジの山を残して成形します。
2 転造加工・・・
穴の内側を削らずに、力で押し退けて変形させて雌ネジの山を成形します。
切削しないので、切り子が発生しにくく綺麗な加工が可能です。
盛り上げタップ、非切削タップ等の呼び方もあります。
・ネジ穴のタイプが2通り
1 貫通穴・・・
文字通り、穴が反対側まで通っているネジ穴加工です。
あまり厚さが無い物や、
通した反対側でネジに何か取り付ける場合の加工でしょうか。
2 止め穴・・・
穴の先が塞がっているネジ穴加工です。
何かをガッチリ固定したり、外観を綺麗に仕上げたい用途向けでしょうか。
殆どが上記の2種類各2タイプの組合せで設計されています。
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各加工タイプの長所
・切削加工・・・削ってねじ山を成形するので、転造タップに比べてトルクが小さく済みます。
下穴の精度は転造タップより低く出来る。
大径にも対応可能。
・転造加工・・・塑性変形で成形するので、切り屑が発生しない。
切り欠きが無いので、タップ自体の強度が高く折れにくい。
加工したネジ山部は圧縮されている為、強度が高い。
対象を削るわけではないのでタップが長寿命。
切削タップよりも高速な加工が可能。
各タイプの短所
・切削加工の短所・・・切り屑が出るので、排出に気を付ける必要があります。
噛みこんだりして成形不良になる原因です。
切り屑が怪我や製品キズの原因になる可能性があり、
掃除が面倒。
切り欠きがあるので構造的に折れやすいです。
先端付近は「食い込み部」として機能するように、
細くなっているので、止め穴の場合先端のネジ山が成形不良になりやすい。
・転造加工の短所・・・作業時のトルクが切削タップの数倍必要。
高トルクに対応して、ワーク(加工対象)をしっかり固定する装置も必要。
変形させて加工するので、硬い素材(展延性の低い素材)は加工出来ない。
(アルミ、スチールはOK、鋳鉄はダメ)
下穴の加工精度がシビア。
下穴の口元(フチ)の「かえり」が切削タップより大きくなる為、
面取り等の加工が必要になる場合もあります。
次回予告
次回は、もう少し細かいタップの種類について解説します。
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