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「押し切り」と聞いて、あなたはどの工具を思い浮かべる?
作業現場や工具店で「〇〇(工具や部品)ありますか?」と聞いたら、お互いが違うものを想像していた!
なんてことはありませんか?
間違いではないけれど、業界内の特殊な呼び方や略し方、界隈だけのあだ名を使っているという方も多いでしょう。
そこで今回は「押し切り」と呼ばれる工具について、まとめてみました。
買い物や探し物の際に、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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全く違う!事務職と職人さんの手動の「押し切り」
事務職の方と職人さんが「押し切り」の会話をしたら、大変なことになってしまうかも…!?
それぞれの「押し切り」とは?
事務職で使う「裁断機」
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事務職の方に「押し切り」と言うと、ペーパーカッターを思い浮かべる方が多いはず…!
つまり「裁断機(草藁/枝/紙/肉など用)」を意味しています。
こちらは刃物と置き台をガイドでつなぎ、安定したサイズで切りやすく作られた手動工具です。
ちなみに余談ですが…似ているようで違う「断裁」と「裁断」。
この2つの違いは?
「断裁」とは、一直線に切る加工のこと。
「裁断」とは、切る際に一直線と限らない、切る加工のこと。
これらは服飾関係で使われる他、物事の道理を考慮して決定を下す場合も使われています。
職人さんが使う「押し切り手鋸」
職人さんが言う手動の「押し切り」は、「押し切り手鋸」のこと。
これは押す時に切れるノコギリで、主に西洋文化圏で使われている工具。
日本のノコギリは引く際に切れる設計なので、使用方法が異なります。
マルノコなどの電動工具も「押し切り」!?
ここから先の工具は全て、”藁切りの押し切りに似ている”という理由で「押し切り」と呼ばれていると言われています。
「マルノコ」「チップソーカッタ」
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「押し切り」と呼ばれることがある、「マルノコ」や「チップソーカッタ」。
こちらは主に手に持ち、資材の上を滑らせて切る電動工具です。
マルノコ台(写真右)と言う箱状の枠に逆さに取り付けて使う場合もあります。
据え置き系マルノコも「押し切り」の1つ
「据え置き系マルノコ(各チップソーカッタ)」も「押し切り」と呼ばれることがあります。
「卓上マルノコ(卓上チップソーカッタ)」
「卓上マルノコ(卓上チップソーカッタ)」は、左右の角度と傾き角度の調整が可能な据え置き型のマルノコのこと。
刃の径と本体サイズで切れる幅が決まるので、“自分が使う材料サイズの上限”を想定して購入するようにしましょう。
「スライドマルノコ(スライドチップソーカッタ)」
「スライドマルノコ(スライドチップソーカッタ)」は、卓上マルノコの動力部をレールでスライドできるようにした工具。
刃が大幅に移動するので、卓上マルノコより幅広い材料に対応できます。
長い材料を真っすぐ切るために、レーザーラインや影を無くすライトなどのオプション機能が付いているものもあります。
「押し切りサンダー」と呼ばれる電動工具
現場で呼ばれる「押し切り」はまだまだあります!
間違えないように気を付けましょう。
「高速切断機」
「押し切りサンダー」と呼ばれる電動工具の正体は、「高速切断機」。
これは鋸刃ではなく、切断砥石で物を切る道具です。
金属や石など固い物向けで、台座にバイス(万力)が装備されていることがほとんどです。